0111 復活の日

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トミーは自殺したのだろうか?

今日は久しぶりに潜水艦映画の名作「復活の日」を観てみました。潜水艦映画というのはウソです、ま、それらしいシーンはありますが、ハッタリパニックスペクタルの傑作と個人的に思っている好きな映画のひとつです。原作は小松左京でもちろん製作は角川春樹

キャストも豪華ですし、当時にしては特撮も気合が入っていたのではないでしょうか。多少長い映画ですが飽きずに一気に観ることの出来る娯楽作です。

困難に立ち向かって克服するお話の映画はゴマンとありますが、この映画の主人公、草刈正雄演ずる吉住周三という人物はそのなかでもかなり頑張りランキング上位にくる人物ではないでしょうか。なんたって南北アメリカ大陸を縦断してますからね、人っこひとりいない世界を徒歩で数年かけて。

ラストに流れるジャニス・イアンのメインテーマでよーくよく考えると大した内容でもないこの映画を感動作と錯覚させる手法は流石です。角川春樹は「男たちの大和」でも同様の手法で映画をヒットさせましたからね。やっぱり一流の製作者ですよ、彼は。

0110 バタリアン2

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バタリアンは歯が丈夫!

ちょっと心配な事があります。先ほど見たのですが「MI3」のTVCM、試写を観た人の感想CMになってますね。あの手のCMになった映画って面白くない率が高いのですが、大丈夫なんですよね?「MI3」は。もちろんまだ観ていないのですが、結構期待しているので頼んますよ!

今日は「バタリアン2」の廉価版の発売日でした。DVDというモノは大抵購入するのをためらったり、後回しにしたりすると欲しい時になかなか手に入らないものです。今まで散々苦汁をなめさせられた私は廉価版のDVDにでさえ“欲しい!”と思ったDVDには“予約”をするという徹底ぶりで対抗することにしました。もちろん「バタリアン2」も予約で購入。再来週発売の廉価版「死霊のはらわた2」も予約済み。これでもう安心です。

さて「バタリアン2」。さすがに“1”に比べると映画のデキは劣ってしまうのは否めませんが、世間で言うほど私は悪い映画だとは思いません。しっかり前作を踏襲しているゾンビ(バタリアン)だし、登場キャラクターたちもそれぞれ個性が際立っているし、コミカルさも“1”ほど劣っていないしスッキリサワヤカに観ることのできるゾンビ映画だと思います。

この映画での見どころは前作でバタリアン発生のきっかけを作ってしまったジェームズ・カレンとトム・マシューズの二人が前作と全く繋がりのない役で再登場しているとこでしょう(役名は前作と同じエドとジョーイ:笑)。しかも前作同様次第にバタリアン化してしまうトコなんかもニヤニヤポイントですね。ホントこの二人の怖がり方というか叫びながら逃げる様は癒されます。この二人がいなかったら“1”もこの“2”もさほど面白くは無かったんじゃないかと言うくらい欠かせないコンビです。

今、銀座シネパトスで「バタリアン4」を上映していますが、あまり乗り気はしないんだよなあ。もう「RETURN OF THE LIVING DEAD」の名を借りただけの映画だろうし、リメイクゾンビ映画ブームに乗っかった安直な低予算映画だろうし。“〜リターンズ”を観てしまっってガッカリしたからなあ。でもちょっと考えてみるとしますかね。

0109 ナーク

〜DVD(所有)>TV〜
これぞ“佳作”映画!

先日、前々からずーっと欲しかった除湿機を購入。コイツが久々に大満足できる電器製品でございましたねぇ。洗濯物が臭くならず乾くこともその満足度に貢献しているのですが、メイン機能である除湿モードがエラく楽しい!こんなに部屋の中に水分があったのかッ!と驚愕するくらいお水がドンドン溜まります。この溜まった水を捨てるのがまた楽しい!全身に浴びたいくらいです!

除湿が完了した清々しい部屋でなにか映画を観るかと自前のDVDを物色していると久しく観ていなかった「ナーク」を発見。早速トレイにセットしたのでした。

レイ・リオッタジェイソン・パトリック共演のクライム・サスペンスです。麻薬の囮捜査官の謎の死亡事件を担当することになった二人の刑事がラストに目にするあるひとつの“真実”。この“真実”に辿り着く過程を描く映画でして、とにかくこれ以上何も説明が出来ない(説明すると映画の面白みが損なわれそうで)のが歯がゆいところ。

とにかくレイ・リオッタ、レイ・リオッタに尽きます。彼の今までの出演作を観ていると絶対にこの映画は楽しめるハズです(ちょっとヒントになっちゃったかな?)相棒役であるジェイソン・パトリックとのダブルヒゲ刑事同士の激しくそして静かでもある対立シーンも見応えアリですねぇ。

傑作とまでは言えない映画かもしれませんが間違いなく“佳作”という言葉は当てはまる映画。見終わった後、なかなかの余韻を与えてくれること間違いなしです!

0108 ココシリ

日比谷シャンテ シネ3にて〜
チベット行ったら流砂に注意!

映画上映時間までちょっと時間が余った為、携帯電話の機種変更などを試みるも、案の定、希望した色は品切れとのこと。先週くらいまでは潤沢だったのになあ。やっぱり欲しいなあと思った瞬間、後先考えないで購入するのが吉ですね。私の場合、ためらったり熟慮してたりしていると大抵のモノは売り切れになることが多いです。これからは絶対欲しい!と思った瞬間クレジットカードを提示できるよう練習しときます。おかげで携帯は買う気が全く失せました。…あれ、無駄なお金払わずに済んだのかな?

そんな無駄遣いしないで済んだ週末の金曜、日比谷のシャンテシネにて「ココシリ」を観て参りました。佳作「ミッシング・ガン」の監督ルー・チューアンの最新作ということでかなりの期待度でありましたね。

チベット山地に生息するチベットカモシカの密猟者による乱獲から守ろうとする民間パトロール隊の命がけの戦いを描いたセミドキュメントのような映画、早い話が“実録モノ”です。

まー、とにかく肩コリしまくる観ごたえのある映画でしたね。前作「ミッシング・ガン」はトレイン・スポッティングの演出に似たようなところがあるちょっとポップな感じがする映画でしたけど、この映画はギャグひとつ無く、ひたすら密猟者を追い続けるパトロール隊の軌跡を見せつけられます。AK47などの銃器は出てはきますが、派手な銃撃戦など一切無く、最大の敵が密猟者よりもチベット大自然・気候そして貧困であることが映画を追っていくにつれ判ってきます(特に流砂は恐ろしい!)。ラストも○○○で現実はそう簡単にはうまくいかないことを叩きつけられます。まあいわゆる娯楽映画ではないのですが、たまにはこういった骨太の男たちの生き様を観るというのもイイものですよ。

とくにそのパトロール隊の隊長であるリータイを演じたデュオ・ブジエという俳優。チベットを代表する演技派スターだそうですが物凄くカッコよかったですね。山崎努役所広司とチェ・ミンシクを足して割ったようなスーパーオヤジで存在感ありまくりの印象に深く残る俳優でした。あちらでは色んな賞を受賞している方だそうですが、日本でももっと彼の活躍を観てみたいですね。

0107 ステイ

恵比寿ガーデンシネマ1にて〜
最後はチャッカリ、マクレガー!

“あなたの感覚を試す感動のイリュージョン・スリラー!”というよく分からない宣伝文句で公開されたユアン・マクレガー主演のスリラー「ステイ」を恵比寿という馴染みの全く無い場所までわざわざ観に行きました。

この恵比寿ガーデンシネマっつー映画館はいけ好かない映画館ですね。たいした接客も出来ないくせに、恵比寿という土地柄からかなんか係員が“お高く留まってる感”が凄ーく出ているんですよ。見上げるタイプのスクリーンだし、椅子はゴージャスっぽい感じの割には座りずらいし、係員は意味無く劇場内を高圧的な態度で何度も見回っているし、注意書きには「必ず開場時間(上映開始時間の15分前)までにロビーにお集まり下さい」なんてエラソーなこと書いてあるし。団体旅行じゃないっつーの。まあ、この映画は東京地区ではここでしか上映していないのでやむを得ないのですが。

そんないささか憤慨気分で観始めたこの「ステイ」。スリラーというジャンルのため最後の最後で物語の真相が語られるタイプの映画です。その性質上、些細なことも説明するのを躊躇してしまいます。

ある精神科医が謎の青年と出会うことから始まる現実と虚構が入り混じる物語。簡単に言ってしまえば○○オチな映画なんですけどね。その辺は勘の鋭い方なら途中で分かってしまう方もいるでしょうし、最後までよく分からないでラストを迎える方もいらっしゃるのでしょうけどいわゆる“衝撃のラスト”とまでは言えない映画かな。最後にちょっとした余韻は残りましたけどね。

この映画で感心したのはストーリーの内容よりも凝りに凝った編集ですね。シーンとシーンのシームレスなつなぎ合わせ方はホントもう素晴らしいです。全体的に統一された幻想的な映像は一見の価値は絶対にあると思います。

とにかくこの映画はチョットの説明で面白さが損なわれる危なっかしい映画だと思いますので、何の予備知識も無しで観ることをオススメします。

0106 ウルトラヴァイオレット

新宿ミラノ2にて〜
鑑賞二回目以降に期待

えー、これを書いているのは7/4なのでありますが、先週金曜日に公開を大変楽しみにしていた「ウルトラヴァイオレット」を新宿ミラノ2に観に行ってきましたので、その日の日付で書くことにいたしましたよ。

新宿ミラノ2…いつの間にか新宿東急から名前が変わっていましたね。例え駄作でもどんなにお客さんの入りが悪くてもキッチリとスケジュールどうり、上映を続ける頑固な(?)映画館です。いつも空いているので結構お気に入りの映画館の一つです。

さて「ウルトラヴァイオレット」。もちろんご存知、奇跡の傑作アクション「リベリオン」の監督カート・ウィマーの最新作です。もうこの日が来るのをどれだけ待っていたか。アメリカ上映時では興行的に予想よりも失速するのが早かったようですが、予告編を見ていた限り、そんな不安材料は吹き飛ばせる映画だとかたくなに信じておりました。

しかし…とりあえず一回目の感想としては「期待するほどではなかったかな」という感じ。今後DVDなどがリリースされたらまた観る予定なのであくまでも鑑賞一回目での感想ですけどね。

何というか数々あるアクションシーン、いわゆる見どころの構成順序を組み立て直せばもうちっと盛り上がれたのではないかということです。はっきり言ってストーリーは特に斬新な内容では無いですし、キャストも豪華ってワケではない。それは公開前から知っていた。そんな事より私がこの映画に求めていたのは「リベリオン」譲りのアクションでした。「リベリオン」で衝撃を受けた“GUN=KATA”という概念。そしてその理論に基づいて繰り出されるアクションシーン。正統な続編では無いにしても予告編を見る限りその“GUN=KATA”ライクなミラ・ジョヴォヴィッチのアクションシーンが私に過度な期待を抱かせてしまったのでしょう。

いや、アクションシーンは合格といってよいでしょうね。魅せ方といった点では「リベリオン」よりも遥かに凝った画の創りとなっており、世界観や美術(アニメと実写の融合的な独特のタッチで押井守の「アヴァロン」のような感じ)的にも他とは一味違う独特のイイ雰囲気が出てはいました。ただ、さきほど述べたように後半に向かうにつれアクションシーンがつまらなくなってしまう(盛り上がるアクションシーンが無い)というアクション映画としては致命的な構成なのです。「リベリオン」では最初アクションは小出し気味にし、中盤で「おおっ」と思わせるアクションを見せ(子犬が見つかっちゃうシーンね)、ラストにシビれる“GUN=KATA”アクションを披露し有終の美を飾るのですが「ウルトラヴァイオレット」はその逆。このアクションシーンの規模がシーンを追うごとに小さくなるという演出がどうも映画自体をつまらなくしている要因と思えてならないのですが…。個人的にはブラッド・シノワとのシーンを最後に持っていって欲しかったな。

ま、とりあえずもうチョット冷静になってから再度鑑賞したらまた違う感想になるかもしれません。とりあえずはDVDを買うことは間違いないので、その時はまた。

0105 インサイド・マン

〜MOVIX亀有にて〜
ダイヤ得したワシントン

「梅雨の晴れ間のお天気、有効に使って下さい」とNHKの天気予報がやたら言うので今日はデンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェン、ジョディ・フォスター、ウィレム・デフォーと豪華キャスト総出演のクライムサスペンス「インサイド・マン」を観に行きました。

久々に“映画”という娯楽を堪能しきることが出来た非常に大満足の映画でしたよ。まったく先の読めない展開、数々の断片的に散りばめられたシーンもストーリーを追っていくうちに理解できる巧い話の進め方で上映時間の2時間8分という時間すべてを愉しむことができました。まあ、若干もうちょっと短めだと満点だったんですがね。

デンゼル・ワシントン扮する刑事とクライブ・オーウェンの強盗犯の駆け引きもまさに天才対天才という図式でキャラクター設定もしっかりハマッてましたね。ここにもう一人の天才女弁護士としてジョディ・フォスターが絡んでくるのですが、出演時間は全体的に短く「正直、ジョディじゃなくても良かったかな?」とも思える程、ある意味、贅沢なキャスティングでした。これはウィレム・デフォーにも言えることで完全に脇役に徹していましたね。デフォーが好きな私としてはもうちょっとストーリーに絡んでほしかったのですが…。

この映画は強制的に見せられる一時停止なんか出来ない映画館での鑑賞向きの作品だなあと思いますね。とにかく休む暇の無い見応えのある映画でした!