0116 日本沈没

〜MOVIX亀有にて〜
冒頭シーンは相当カッコ良い!

<ネタバレ有り>
8月29日に観ました。

柴崎コウ扮するハイパーレスキュー隊員がヘリにぶら下がり、爆発炎上するガソリンスタンドから女の子を救出するという結構有り得ない映像で始まったこの映画、そのオープニングシーンは恐ろしいくらいカッコ良く、これから始まる二時間のスペクタルを期待せずにはいられなかったですが、見終わるとなんともトンチンカンな映画だなあと感じました。

この樋口という監督は「ローレライ」の時も感じましたが、一つひとつのシーンの構図などの見せ方は上手いと思うのですが、肝心の映画全体をまとめるセンスというモノが無いですね。
また、恋愛ものは苦手なんでしょうね、柴崎コウ草なぎ剛とのあのチンケな恋愛劇は何なんでしょうか。特にふたりが心を惹かれ合っていく過程がほぼ皆無だったのに、ラストのラストでいつの間にか相思相愛状態になってたのは笑えました。また、柴崎コウが「抱いて」と恥ずかしながらも懇願したにもかかわらず、泣きながら拒否する草なぎ剛のシーンにはガツンと頭を打たれるくらいキましたね。「あのシチュエーションなら普通やるだろ。童貞じゃあるまいし」と感じた私はセオリーだらけのハリウッド娯楽映画に慣れ過ぎた日本人の一人なのでしょうかねぇ?

期待していた日本各地が壊滅するシーンも悪くは無いのですが、その場面と場面の繋げ方が下手くそなせいでイマイチ迫力に欠けたように思えました。石坂浩二首相が乗った政府専用機阿蘇の大爆発に巻き込まれるカットはモロ「インディペンデンスデイ」のパクリで笑えましたが(CGはちゃちい)。

この映画はその冒頭シーンをみるためだけにあるようなもので(言い過ぎ?)、ストーリーを楽しむ映画ではないなあと感じた夏の暮れでありました。