0027 マインドハンター

〜池袋シネマサンシャイン3番館にて〜
スレーターっていつもニヤニヤしている
ほんとにシネコンの波と言うのはこんなショボイ映画館にまで波及しているんですね。今日訪れたこのシネマサンシャインもいつの間にか全席指定制ですよ、内部はほとんど改装していないボロ映画館なのに。しかも完全指定ではなく全座席を5つのブロックに分けてそのブロックを選ばせる方式。中途半端だなあ。選ばせるなら完全に選ばせろよ。そのくせ館内は古臭いままだし、まだ上映終了していないのに掃除係のあんちゃんは劇場内に入ってくるし、バウムクーヘンは置いてないし。サービスができてないんだから席ぐらい好きに座らせてよ。と最近劇場の文句ばかり言ってますなあ、イカン、イカン。

今日観たこの「マインドハンター」。私の大・大・大好きな「ロングキス・グッドナイト」のレニー・ハーリンが監督をしたということぐらいしか予備知識がなく、まさかヴァル・キルマークリスチャン・スレーターが出演しているとは思いませんでした。まあ、スレーターは同じハーリンの「ディープ・ブルー」のサミュエル・L・ジャクソンと同じ“主役級がいきなり途中で死ぬ”という運命を辿るのですが(ネタバレすいません)。
ストーリーはFBIのプロファイラー候補生の男女8名プラスαが訓練で外界との接触が出来ない無人島に行くが、そこで犯人不明の殺人が起き、そしてひとりまたひとりと殺されていくというありがちな話です。ちょっとスタローンの「D−TOX」を思い出す感じ。

この映画最大の売りというのは“メンバー全員が犯人の可能性、だけどメンバー全員がプロファイラー”という設定にあると思うのですが生かしきれてませんでしたね。そんなにプロファイラーらしいプロファイリングをしていないんですよね。その辺を意識してもっとお話を練りに練れば相当化ける作品になったかもしれません。かといってかったるい訳でもなく(隣のオヤジはイビキをかいていましたが)、テンポもいいと思います、この辺はやはりハーリンの豪腕といったところでしょうか。ただ展開が読みやすく、ハラハラするシーンが皆無だったというのはこの手のサスペンスには致命的でしょう。DVDレンタルもしくは木曜洋画劇場での鑑賞で十分かもしれません。

ただ、パンフが良い内容の割に500円と安く、パンフ目的で観に行くのなら良いかも。