0052 ワイルド・カード

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韓国刑事はみんな金属バット持参

今日は元々「サウンド・オブ・サンダー」を観に行く予定でしたが、仕事がなかなか終わらないのと既に金券屋で買っておいた前売り券を家に忘れたのダブルパンチで断念。なので日本公開時に“韓国版踊る大捜査線”と評されたらしい「ワイルド・カード」という映画を観る事にしました。

この映画が日本で公開されていたことすら知らず、ビデオ屋で何の気なく手にとって借りただけだったのですが、韓国では「殺人の追憶」と同時期に公開され160万人以上動員した結構有名な映画らしいですね。いやあ、映画というのは期待して観ない方がイイのかもしれないとヤッパリ思ってしまいましたよ。映画の内容も知らず、期待も全くせず観たのですが、それが功を奏したのか、私にとってかなりの掘り出し物映画となりました!正直、「殺人の追憶」よりも好きかも。

映画のストーリーとしては何てことは無い、若者4人組の連続通り魔を追う刑事たちの奮闘劇なんですが、「太陽にほえろ!」「あぶない刑事」「ジャングル」「刑事貴族(2以降)」などの刑事ドラマ(全部日テレ系だな)が好きだった人には絶対オススメの映画ですね。この4つの刑事ドラマをうまくミックスさせた感じ。シリアスでもありコミカルでもあり尚且つ人間ドラマとしても愉しませてくれる刑事アクション映画。「私のために作られた映画なのか?」と思ったほどでした(笑)。

120分弱という短さでそれぞれのキャラクターの立場をとても分かり易く描き、悪役も悪役らしく結構残忍な殺人を犯すので、こっちは完全に主人公(刑事側)に肩入れして映画に集中できるのが嬉しかった。途中でロマンスらしい事も挿入されるのですが、これはいらなかったかなあ。

インパクトに弱い内容で日本でもあまり知られていない俳優の出演だったため、大々的に公開されなかったんでしょうけど、刑事ドラマの基本を押さえ、しっかり作られているこの映画をもっといろんな人に知ってほしいと思ってしまいましたね。続編が出たら(そんな話は無いようですが)間違いなく観る映画です!