0054 ナイト・ウォッチ

〜新宿アカデミーにて〜
縦字幕視聴難映画

今日は“マトリックスを超える映像革命”という宣伝文句で遥々凍てつく大地からやってきたロシア製ダークファンタジー(どんなジャンルだ?)映画「ナイト・ウォッチ」を歌舞伎町にある新宿アカデミーという映画館に観に行きました。今日の新宿歌舞伎町は人でイッパイ!新年度ですからね、恐らく新歓コンパや新入社員歓迎会の類いでしょうな。

そんな週末のごった返す人の山をかき分けて映画館に入った訳ですが入ってみてビックリ!20人しかいませんでした。新宿アカデミーは420席の映画館ですから一人で21席分占拠できるんですよ。たしかロシアでは大ヒットを記録した映画と聞いていたんですが…あれ?…20人…。でもガラガラ映画館が大好きな私にとっては天国でした!

そんな天国状態での鑑賞となった「ナイト・ウォッチ」。なんだか訳が分からずいつの間にか観終わった映画でしたね。まず話の内容が理解できない!

太古の昔から人間とは違う異種と呼ばれる種族がおり(早い話が超能力者)、光と闇の二派に分かれて密かに争われていたが、このまま争っていると両派とも滅びてしまうが故一旦休戦に。休戦の間もそれぞれを監視していた為ナイト・ウォッチ(闇を監視)、デイ・ウォッチ(光を監視)と呼ばれていた。しかし、1000年の時が経った現代、偉大な異種と呼ばれる光と闇の戦いを終わらせる者が現れた・・・というような話でハリウッドの映画なら単に両派の様々なキャラクターが登場してそれぞれの特殊能力(観客に分かりやすいCGバリバリの映像表現で)を駆使し、戦いを繰り広げる…といった内容になると思うのですが、この「ナイト・ウォッチ」ではそんなに単純にバトルスタートにならないんです、なにせ休戦状態だから。平気でアパートの隣同士が光派と闇派なんてこともあたりまえらしく、人間社会に完全に溶け込んでいるという設定です。ですからバトル自体も派手じゃないんですよ、ハリウッドのように空飛んだりビーム出したりしない。(人間社会で美容師だから)ハサミを使ったり刺したり、(バンパイアだから)噛むだけだったり。ほとんどアクションは無いに等しいのでそこを期待して観に行くことはオススメしません。

じゃあ、そのキャラクターの特殊能力のCG表現がスゴイんだなと思われるかもしれませんが、これも出し惜しみしまくり。光と闇、それぞれ様々なキャラクターが出ることは出るのですが、その特殊能力が何かはさっぱり分からず。特に熊に変身できるという登場人物が劇中で一回もその熊に変身しないのにはビックリ(熊に変身できる必要があるかは判りませんが、笑)。また、モスクワが大惨事に巻き込まれそうになる事件が起きるのですが、これも盛り上げるだけ盛り上げといてあっさり解決。クライマックス(というほど盛り上がりませんが)のシーンもさっぱり訳が分からないうちに何となく終了。エンドロール中も恐らく次回作の映像らしきモノが流れるのですが何の場面だか理解不能。これがハリウッドの文法は通用しない“映像革命”ってヤツなのか!とある意味、新感覚な映画でした。話の内容がよく分からなかったのでもう一度観るなら日本語吹替えで観たいかな?あ、でも他のCGの使い方は結構良かったですヨ。(<一応フォロー)

なんだかんだ言いましたけど、このままだと何となく悔しいので次回作も観る予定です。