0069 公共の敵

〜シネマート六本木にて〜
頭小突きまくり映画

韓国では2002年公開された作品なのに日本ではDVD化すらされていない「公共の敵」をやっとシネマート六本木にて観ることができました。シネマート六本木はアジア映画の配給で知られるエスピーオーが経営する今年4月にオープンしたばかりの映画館です。アジア映画専門館という思い切った英断に拍手を送りたいです。だけど経営大丈夫かなあ?「公共の敵」観客2人だけでしたよ…。頑張って!エスピーオー!

「公共の敵」、韓国では昨年に続編も公開されたソル・ギョング主演の刑事アクションです。
アジア大会ボクシング銀メダリストという特別枠で採用された貧乏悪徳刑事と職業がフィナンシャルプランナーというエリート連続殺人犯との対決を描くお話。

なかなか楽しめたことは事実ですが期待してたほどではありませんでしたね。最近同じ事を言ってますがこの映画も上映時間が2時間オーバーで、ちょっとタルイ。もう少しとコンパクトにまとめれていればより良い評価ができるのですが。

また、ソル・ギョング演じる悪徳刑事、悪徳といっても仕事をあまりせず、賄賂を貰ったりヤクザからピンハネをしているだけで根っこの部分までは腐っていない刑事なのですが、その刑事が連続殺人犯を捕まえようと決意する動機がイマイチというか不純というか観客の心を掴まないんです。なので感情移入がしにくい。そこら辺をもうちょっとドラマチック、別の言い方ならハリウッド的に描いてくれれば娯楽映画としてもっと楽しめたのではないかと思うと残念。

ただ、後輩刑事と仲が良くなっていく過程や様々なチンピラたちとのエピソードなどは面白く描いており、そこでバランスが取れていましたね。また主役のソル・ギョングの演技は素晴らしかったです。

なんだかんだ言いましたが続編も観てみたいとは思いましたね。続編は今作とは直接関係ない話で検事が主役らしいですが、またもやソル・ギョングが主役とのことなので彼の演技を見たい。うちにはリージョンフリーのDVDプレイヤーがあるので韓国版のDVDを買えば観れるのですが日本語字幕が無いらしいんだよなあ。「1」の韓国版DVDは日本語字幕付きなのに。これはエスピーオーに期待するしかないのかな。