0078 デュエリスト

〜MOVIX亀有にて〜
予告編詐欺映画

えー今日はMOVIX亀有という最近出来た松竹系のシネコンで韓国剣劇アクション「デュエリスト」を観ました。

いやあ、見事に騙された映画でしたよ。この映画の予告編はかなり前からやっていたと思います。去年の11月ごろからやっていたんじゃないかなあ。その予告編を観た時は凄く面白そうだなと思い、かなり期待していたのですが予告編はあくまでも予告編なんですねぇ。久々に駄目な出来っぷりに力が抜けてしまった映画でした。

まずアクションのほとんどがスローモーションを多用したものであり、またそれがほとんど意味を成さない動きなんですね。なんかバレエというか舞踏というかそういう動きなんですが、あまりに無意味過ぎてそれをメインに観に行った私にとっては拷問に近いモノがありました。

またストーリーも無きに等しいデキでこれにも唖然としてしまいましたね、メインの話はとある刺客とそれを追う女刑事の悲恋モノだと思うのですが、特にその二人を近づけるエピソードらしいエピソードもないのにいつの間にかラストではその二人は惹かれあってしまってるんですね。「え、なんで?どうしてそうなるの?」とこれにはとても驚き、同時にそのメチャクチャな進行ブリに怒りがフツフツと…。

また中途半端にシリアスな部分ととコメディな部分を混ぜてしまったのもイケなかった点のひとつですし、クレーンカメラと手持ちカメラの多用で観ていて疲れる撮影手法(編集もチョット…)、場面にイマイチ合ってない音楽などもう全てがかみ合っていません。主演女優がともさかりえっぽい演技をやたらしていたのも何かイラつく要因になってましたね(別にともさかりえが嫌いと言うわけではないんですけどね:笑)。

唯一良かったと言えるのはライティングでしょうか、ほとんどが夜のシーンなのですが、照明の使い方はとても綺麗で効果的ではありました(時代劇ですから現実的ではないのですが)。

久々に憤慨するものを観せられて「まあ、こんな日もあるさ」と自分に言い聞かせてトボトボ帰った金曜の夜でございました。