0102 ドラゴン・プロジェクト

〜シネマート六本木にて〜
カッコイイ棒術使いの白人ガキ

今日はこれまた今週一杯で上映終了ということでシネマート六本木にて「ドラゴン・プロジェクト」を観ました。

元情報部員と言い張る整体師の父が何者かに誘拐された!今まで父のホラ話と信用していなかった息子と娘が父救出に立ち上がる!…てな内容で「スパイキッズ」や「Mrインクレディブル」、カート・ラッセルの「スカイハイ」の香港版といった感じじゃないでしょうか(3本とも観たことはありませんが…)?

この映画は正直、アンソニー・ウォン【黄秋生】見たさで観に行ったようなもので、他に誰が出演しているかなんて全然気にも留めていませんでした。そういった意味では大満足でしたね。もうオープニングからカンフーバトルで大活躍のアンソニー・ウォン!昔は病院で患者を虐殺したり、エボラ出血熱に感染して香港で大暴れしてみたり、人肉饅頭作ってみたりと悪の限りを尽していたのに最近はやさしい善人役が板についていますね。とにかく映画の50%はアンソニー・ウォンで占められているといっても良い内容でファンにとっては至福のときを過ごせる映画だと思います。

監督・主演・脚本を務めるのはスティーブン・フォン。劇中ではアンソニー・ウォンの息子役です。「ジェネックス・コップ」でブレイクとありますが覚えていないなあ…ニコラス・ツェー仲村トオルが出ていたことぐらいしか記憶がありません、「ジェネックス・コップ」。このスティーブン・フォン、私にはあまり魅力の無い俳優でしたね。アクションも娘役のジリアン・チョンに負けているし、年齢の割にはちょっと甘すぎる顔だし、演技もパッとするものが全くありませんでした。しかし監督としてはナカナカです。テンポも良いし画の見せ方もグッド。ちょっと上映時間が長いかな(102分)とは思いましたが及第点を付けられるでしょう。

脇役も豪華。ウー・マやダニエル・ウー。そして敵のボスがマイケル・ウォン。マイケル・ウォンっていつも台詞が英語なんですがこの人、広東語話せないのかなあ。この映画でも相変わらず一人で英語を話しておりましたね。

それにしてもアンソニー・ウォン。昔は関根勤ソックリでしたが、最近はどちらかというとルー大柴に見えてきます。ハーフ(イギリス人と香港人の)なのにあまりカッコよくないというのも魅力(?)のひとつ。またそろそろ極悪非道な役も見てみたくなりましたね。とにかくアンソニー・ウォン好きにはたまらない一本でした。