0106 ウルトラヴァイオレット

新宿ミラノ2にて〜
鑑賞二回目以降に期待

えー、これを書いているのは7/4なのでありますが、先週金曜日に公開を大変楽しみにしていた「ウルトラヴァイオレット」を新宿ミラノ2に観に行ってきましたので、その日の日付で書くことにいたしましたよ。

新宿ミラノ2…いつの間にか新宿東急から名前が変わっていましたね。例え駄作でもどんなにお客さんの入りが悪くてもキッチリとスケジュールどうり、上映を続ける頑固な(?)映画館です。いつも空いているので結構お気に入りの映画館の一つです。

さて「ウルトラヴァイオレット」。もちろんご存知、奇跡の傑作アクション「リベリオン」の監督カート・ウィマーの最新作です。もうこの日が来るのをどれだけ待っていたか。アメリカ上映時では興行的に予想よりも失速するのが早かったようですが、予告編を見ていた限り、そんな不安材料は吹き飛ばせる映画だとかたくなに信じておりました。

しかし…とりあえず一回目の感想としては「期待するほどではなかったかな」という感じ。今後DVDなどがリリースされたらまた観る予定なのであくまでも鑑賞一回目での感想ですけどね。

何というか数々あるアクションシーン、いわゆる見どころの構成順序を組み立て直せばもうちっと盛り上がれたのではないかということです。はっきり言ってストーリーは特に斬新な内容では無いですし、キャストも豪華ってワケではない。それは公開前から知っていた。そんな事より私がこの映画に求めていたのは「リベリオン」譲りのアクションでした。「リベリオン」で衝撃を受けた“GUN=KATA”という概念。そしてその理論に基づいて繰り出されるアクションシーン。正統な続編では無いにしても予告編を見る限りその“GUN=KATA”ライクなミラ・ジョヴォヴィッチのアクションシーンが私に過度な期待を抱かせてしまったのでしょう。

いや、アクションシーンは合格といってよいでしょうね。魅せ方といった点では「リベリオン」よりも遥かに凝った画の創りとなっており、世界観や美術(アニメと実写の融合的な独特のタッチで押井守の「アヴァロン」のような感じ)的にも他とは一味違う独特のイイ雰囲気が出てはいました。ただ、さきほど述べたように後半に向かうにつれアクションシーンがつまらなくなってしまう(盛り上がるアクションシーンが無い)というアクション映画としては致命的な構成なのです。「リベリオン」では最初アクションは小出し気味にし、中盤で「おおっ」と思わせるアクションを見せ(子犬が見つかっちゃうシーンね)、ラストにシビれる“GUN=KATA”アクションを披露し有終の美を飾るのですが「ウルトラヴァイオレット」はその逆。このアクションシーンの規模がシーンを追うごとに小さくなるという演出がどうも映画自体をつまらなくしている要因と思えてならないのですが…。個人的にはブラッド・シノワとのシーンを最後に持っていって欲しかったな。

ま、とりあえずもうチョット冷静になってから再度鑑賞したらまた違う感想になるかもしれません。とりあえずはDVDを買うことは間違いないので、その時はまた。