0107 ステイ

恵比寿ガーデンシネマ1にて〜
最後はチャッカリ、マクレガー!

“あなたの感覚を試す感動のイリュージョン・スリラー!”というよく分からない宣伝文句で公開されたユアン・マクレガー主演のスリラー「ステイ」を恵比寿という馴染みの全く無い場所までわざわざ観に行きました。

この恵比寿ガーデンシネマっつー映画館はいけ好かない映画館ですね。たいした接客も出来ないくせに、恵比寿という土地柄からかなんか係員が“お高く留まってる感”が凄ーく出ているんですよ。見上げるタイプのスクリーンだし、椅子はゴージャスっぽい感じの割には座りずらいし、係員は意味無く劇場内を高圧的な態度で何度も見回っているし、注意書きには「必ず開場時間(上映開始時間の15分前)までにロビーにお集まり下さい」なんてエラソーなこと書いてあるし。団体旅行じゃないっつーの。まあ、この映画は東京地区ではここでしか上映していないのでやむを得ないのですが。

そんないささか憤慨気分で観始めたこの「ステイ」。スリラーというジャンルのため最後の最後で物語の真相が語られるタイプの映画です。その性質上、些細なことも説明するのを躊躇してしまいます。

ある精神科医が謎の青年と出会うことから始まる現実と虚構が入り混じる物語。簡単に言ってしまえば○○オチな映画なんですけどね。その辺は勘の鋭い方なら途中で分かってしまう方もいるでしょうし、最後までよく分からないでラストを迎える方もいらっしゃるのでしょうけどいわゆる“衝撃のラスト”とまでは言えない映画かな。最後にちょっとした余韻は残りましたけどね。

この映画で感心したのはストーリーの内容よりも凝りに凝った編集ですね。シーンとシーンのシームレスなつなぎ合わせ方はホントもう素晴らしいです。全体的に統一された幻想的な映像は一見の価値は絶対にあると思います。

とにかくこの映画はチョットの説明で面白さが損なわれる危なっかしい映画だと思いますので、何の予備知識も無しで観ることをオススメします。