0108 ココシリ

日比谷シャンテ シネ3にて〜
チベット行ったら流砂に注意!

映画上映時間までちょっと時間が余った為、携帯電話の機種変更などを試みるも、案の定、希望した色は品切れとのこと。先週くらいまでは潤沢だったのになあ。やっぱり欲しいなあと思った瞬間、後先考えないで購入するのが吉ですね。私の場合、ためらったり熟慮してたりしていると大抵のモノは売り切れになることが多いです。これからは絶対欲しい!と思った瞬間クレジットカードを提示できるよう練習しときます。おかげで携帯は買う気が全く失せました。…あれ、無駄なお金払わずに済んだのかな?

そんな無駄遣いしないで済んだ週末の金曜、日比谷のシャンテシネにて「ココシリ」を観て参りました。佳作「ミッシング・ガン」の監督ルー・チューアンの最新作ということでかなりの期待度でありましたね。

チベット山地に生息するチベットカモシカの密猟者による乱獲から守ろうとする民間パトロール隊の命がけの戦いを描いたセミドキュメントのような映画、早い話が“実録モノ”です。

まー、とにかく肩コリしまくる観ごたえのある映画でしたね。前作「ミッシング・ガン」はトレイン・スポッティングの演出に似たようなところがあるちょっとポップな感じがする映画でしたけど、この映画はギャグひとつ無く、ひたすら密猟者を追い続けるパトロール隊の軌跡を見せつけられます。AK47などの銃器は出てはきますが、派手な銃撃戦など一切無く、最大の敵が密猟者よりもチベット大自然・気候そして貧困であることが映画を追っていくにつれ判ってきます(特に流砂は恐ろしい!)。ラストも○○○で現実はそう簡単にはうまくいかないことを叩きつけられます。まあいわゆる娯楽映画ではないのですが、たまにはこういった骨太の男たちの生き様を観るというのもイイものですよ。

とくにそのパトロール隊の隊長であるリータイを演じたデュオ・ブジエという俳優。チベットを代表する演技派スターだそうですが物凄くカッコよかったですね。山崎努役所広司とチェ・ミンシクを足して割ったようなスーパーオヤジで存在感ありまくりの印象に深く残る俳優でした。あちらでは色んな賞を受賞している方だそうですが、日本でももっと彼の活躍を観てみたいですね。