0112 M:i:III

〜MOVIX亀有にて〜
“4”は「トゥルーライズ」のような内容になるのだろうか?


えらい長く更新しませんでしたねー、私。まあこの間、いろいろ他にしなくちゃいけない事目白押しで、ホント死ぬかと思いましたよ。そのしなくちゃいけない事パーセンテージの中で仕事の占める割合があまり無いというのは社会人としてどーかと思うところはありますが(汗)。
映画も全然観ることが出来ませんでしたねえ。なんだかんだ「観に行かねー」とか言っといて「バタリアン4」を観に行けなかったのは今思うと激しく後悔デス。やっぱ、観ておきたかったなあ。とか言って帰宅後は役所広司主演の“宮本武蔵DVDBOX”を毎日一話ずつ見ていたのですが…。
一応、更新は続ける予定ですので今後とも宜しくお願い致します!

さて、久々の映画館でトム・クルーズの「M:i:III」を観て参りました。カミングアウトしますと前作「M:i-2」は正直満足できるデキとは言えませんでした。公開当時、監督であるジョン・ウーが好きだった事も有り、周りには「オモシレー」を連発していたんですけど、全く満足できない出来栄えにちょっとした怒りにも似た感情が心の中を支配していました。なぜそんな反目し合う行動に出たかというとそれはジョン・ウーを想うが故に発生した行動(ジョン・ウー愛)であったのでしょう。また、無駄に馬鹿デカく値段の高い、それでいて中身がスッカスカの映画プログラムも心象を悪くする原因のひとつだったかも知れません。
そんな前作でしたから“3”は期待もせず、むしろノルマ的なノリで観に行ったのですが、コイツはアクション映画としては凄まじくレベルの高い映画でした!もう、それはそれはテンポの素晴らしいこと!また次から次へと見せ場の連続でコーラを飲ませる隙もありません!まあ、クライマックスはそれまでの作りに比べると「あ、あれ、それでオシマイ?」と拍子抜けというか肩すかしを喰らう内容でしたが、トータル的なバランス、ボリューム感は満点に近いモノがありました。とにかく娯楽作としては一級品だと言えますね。

ただ、もうこれは「ミッション・イン・ポッシブル」として考えるともはや別物ですね。私は元祖は見ていないのですが「新・スパイ大作戦」はTV放映時、毎週被りついて見ていた世代ですので、「ミッション・イン・ポッシブル」が映画でリメイクされると聞いた時はそりゃ飛び上がって喜んだものです。そのリメイク作であるデ・パルマ版「ミッション・イン・ポッシブル」もほぼ満足できるデキ。私としてはこの「ミッション・イン・ポッシブル」という作品はチームでのミッション遂行を楽しむモノという位置づけで見ていましたので仲間が次々と倒されたり、またフェルプスが敵というところに若干の不満がありましたが「新世代のスパイ大作戦だから」という理由で大目に見ていました。

ですが“2”で完全にチームプレイというアクションはほぼ皆無に。トム・クルーズ単独の映画となってしまい、この“3”ではちょっと復活していましたが、それでも益々トムの活躍が目立ってしまう結果になってしまいましたね。またこれまではIMFが謎の組織だったのに、この“3”で完全にリアルな組織として表現されていたのもガックリきてしまいました。「ミッション・イン・ポッシブル」という冠が無ければ手放しにオススメする映画ですが、「スパイ大作戦」が好きだった人にはちょっと考えてしまうかな?

それにしても、監督J.J.エイブラムスの次回作の期待、そしてトムのプロデューサーとしての腕の良さの確認、そして久々にアクション映画を満喫した大満足の一本でした。