0104 特攻!BAD BOYS 

〜DVD(レンタル)>TV〜
ファンにオススメ!(逃げ台詞)

ルイス・クー見たさに借りた一本でしたが、途中で観るの止めようと何度も思った程、ヒジョーにかったるく苦痛な映画でした。最初はTV放映されたものじゃないのかと思ったほど全てが安っぽい作りで登場する様々なキャラもちょっと使ってポイ捨て。設定もあって無いようなもので、コレを映画館で観ていたらと思うとゾッとしてしまいますね。

イーキン・チェンとルイス・クー扮する探偵二人組(BADBOYS)で、ひょんなことからクローン人間の少女(スー・チー)を助けたことによって巻き込まれるドタバタアクションラブコメディ。20年前のアイドル映画をよりヒドくした内容です。しいて見どころを挙げるとすればスー・チーの一人6役ぶりでしょうか?彼女の魅力は出ていますがそれだけじゃねぇ…

イーキン・チェンは格闘の達人という設定で怪鳥音を発しながらテキトーに敵を倒し、ルイス・クーは射撃の達人ということでガンアクションを展開していくワケなのですが、このガンアクションもとてつもなくチャチでしたねえ。気になったのはルイス・クーの射撃シーンだけどうもブローバックするエアソフトガン(早い話がガスガンね)を使っているっぽいんですよ。マズルフラッシュは出てないし、どう見てもBB弾らしきものが発射されまくっているし、シャコッシャコッと玩具らしくスライドが動いてるのが見えるし。他の敵役などはちゃんとステージガンを使っているようなんですが、何でなんでしょうね?火薬を使うモノはNGだったのかしらん?

完全にイーキン・チェン、ルイス・クー、スー・チーのコアなファン向けの映画だと思われます。それ以外の方はかなりの苦痛かもしれませんのでご鑑賞時はお気をつけて!

0103 死霊のはらわた

〜DVD(購入)>TV〜
パワフル死霊

遂にというかようやく「ユージュアル・サスペクツ」のDVDが再販となりますね。しかも1500円の廉価版として。長い間待ちましたよ、もう。ご存知の通り以前リリースされていたジュエルサイズのDVDは中古でさえ万超えのプレミア価格でしたからね。同様に「セブン」も安くなってリリースされないかなあ。東宝はヤル気が無いから嫌いです。

パラマウント、1,500円均一のDVDキャンペーンに22作品追加(AV Watchより)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060626/param.htm


さて廉価版といえば最近リリースされた「死霊のはらわた」。ここはあえて特典映像テンコ盛りの2枚組版を購入。サム・ライミ21歳の時の作品です。

中学生の時に初めてレンタル屋でこの映画を知りました。東芝映像ソフトの味気ないパッケージがより恐ろしさを強調させていましたね。「こんな異常そうな映画、一体誰が観るんだろう?多分観るヤツはキチガイだな」と当時はスナッフビデオ級の扱いだったんですが、今や購入ですからね。時代は常にうつろい易いのです。

流石に今観るとチープ感は否めませんが、ドキドキさせる演出は見事なものです。内容判ってんのにハラハラするもんなあ。まあリメイクである「死霊のはらわたII」になるとコミカル路線が出てきて楽しさでは遥かに上だと思いますが(キャプテンスーパーマーケットにも繋がるしね)。

ブルース・キャンベルのド派手な演技も「II」の方が楽しいですね、バカバカしくて。「II」ばっかり誉めていますが全てはこの映画があったからこそ!DVD購入予定の方は廉価版よりもこの2枚組のほうがおトク感が夢一杯なのでご検討を。

0102 ドラゴン・プロジェクト

〜シネマート六本木にて〜
カッコイイ棒術使いの白人ガキ

今日はこれまた今週一杯で上映終了ということでシネマート六本木にて「ドラゴン・プロジェクト」を観ました。

元情報部員と言い張る整体師の父が何者かに誘拐された!今まで父のホラ話と信用していなかった息子と娘が父救出に立ち上がる!…てな内容で「スパイキッズ」や「Mrインクレディブル」、カート・ラッセルの「スカイハイ」の香港版といった感じじゃないでしょうか(3本とも観たことはありませんが…)?

この映画は正直、アンソニー・ウォン【黄秋生】見たさで観に行ったようなもので、他に誰が出演しているかなんて全然気にも留めていませんでした。そういった意味では大満足でしたね。もうオープニングからカンフーバトルで大活躍のアンソニー・ウォン!昔は病院で患者を虐殺したり、エボラ出血熱に感染して香港で大暴れしてみたり、人肉饅頭作ってみたりと悪の限りを尽していたのに最近はやさしい善人役が板についていますね。とにかく映画の50%はアンソニー・ウォンで占められているといっても良い内容でファンにとっては至福のときを過ごせる映画だと思います。

監督・主演・脚本を務めるのはスティーブン・フォン。劇中ではアンソニー・ウォンの息子役です。「ジェネックス・コップ」でブレイクとありますが覚えていないなあ…ニコラス・ツェー仲村トオルが出ていたことぐらいしか記憶がありません、「ジェネックス・コップ」。このスティーブン・フォン、私にはあまり魅力の無い俳優でしたね。アクションも娘役のジリアン・チョンに負けているし、年齢の割にはちょっと甘すぎる顔だし、演技もパッとするものが全くありませんでした。しかし監督としてはナカナカです。テンポも良いし画の見せ方もグッド。ちょっと上映時間が長いかな(102分)とは思いましたが及第点を付けられるでしょう。

脇役も豪華。ウー・マやダニエル・ウー。そして敵のボスがマイケル・ウォン。マイケル・ウォンっていつも台詞が英語なんですがこの人、広東語話せないのかなあ。この映画でも相変わらず一人で英語を話しておりましたね。

それにしてもアンソニー・ウォン。昔は関根勤ソックリでしたが、最近はどちらかというとルー大柴に見えてきます。ハーフ(イギリス人と香港人の)なのにあまりカッコよくないというのも魅力(?)のひとつ。またそろそろ極悪非道な役も見てみたくなりましたね。とにかくアンソニー・ウォン好きにはたまらない一本でした。

0101 トランスポーター2

〜MOVIX亀有にて〜
怒涛の連続連続連続アクション

いやー危ない、危ない。トランスポーター2の存在をすっかり忘れておりました。基本的に今週一杯のようです。仕事帰りにメロンソーダ片手で慌てて映画館に駆け込んだのでした。

トランスポーター…正直「1」は肩すかしを食らった映画でした。途中までは良かったのですがスー・チーとの安っぽいロマンスフラグが立ったあたりから主演のジェイソン・ステイサムのキャラが変わってしまい、なんだか調子が狂っちゃったからです。今回の「2」はその点が改善されていましたね。「1」でガッカリしてしまった最大の点はスーツを脱いで半裸で闘いだしたところだったんです。それまでは仕事に徹する運搬人というクールなキャラが際立っていたのですが、その半裸で闘いだしたあたりからそのキャラがブチ壊しされせっかくの好キャラが台無しになってしまった。しかし「2」では終始スーツ着用でクールにカッコよくアクションしています。破れたときに備えて替えのシャツさえ用意していましたからね。これはとっても満足できました。スーツで終始闘ってこそこのジェイソン・ステイサム演ずるフランク・マーティンというキャラが映えるというモンです。

内容も凄かった!ほとんどがアリエナイアクション&超ハイパーご都合主義な設定とストーリーで映画の9割がアクションシーンで占められます。ここまでだとツマラナイ映画と勘違いされるかもしれないのですが、この次から次へと畳み掛けまくるアクションの構成の仕方が実にスゴイのです。休む暇が全く無く、中学生の心をお持ちの方ならその連続アクションに興奮すること間違いなし!とにかく編集が天才的で神がかっています。これは一見の価値アリ。88分というコンパクトな映画なので時間潰しにはもってこいですし、ストーリーは気にせず頭を空っぽにしてアクション映画を楽しみたいという時にはこの映画しかないと言っても過言ではないですよ。DVD買おうとまでは何故か思わないないんですけどね(笑)。これは映画館向きの映画かな。

とにかく急に時間調整をしなくてはいけなくなったサラリーマンの方、今週一杯の映画ですが是非検討してみてください。“アクション映画”を楽しめますよ〜!

0100 マッスルモンク

〜DVD(レンタル)>TV〜
かすれ声のセシリア・チャンはヨイ

ジョニー・トーが監督をしているということで「マッスルモンク」を観ることにしました。

監督といっても共同監督だったようで「フルタイム・キラー」と同じワイ・カーファイ という人がもう一人です。どこまでがジョニー・トーの演出領域だったのか分かりませんが、観終わってえらく感心してしまった映画でした。まーとにかく色々な要素が詰め込まれすぎている映画で、人によってはバカバカしく一貫性の無いくだらない映画という印象を受けるかもしれませんが、私は「よくぞ無理矢理にでもまとめたなあ」と。

ある事件で僧侶をやめた主人公(アンディ・ラウ)が偶然知り合った女捜査官(セシリア・チャン)の死の呪縛から救おうと奮闘するお話で格闘あり、ラブストーリー要素あり、コメディあり、仏教的哲学あり、そしてアンディのストリップありとなんでもありのゴッタ煮な内容です。邦題が「マッスルモンク」なんていう名前だけあってアンディ・ラウは筋肉モリモリのマッチョマンなのですが、これがまさに肉じゅばんそのもので違和感はアリアリ。どう見ても“筋肉スーツを着ている”感アリまくりなのですがその違和感も30分くらい過ぎると他の変な設定のおかげでどーでもよくなります。話の主軸となると思われた軟体インド人とのバトルもあっさりと解決し、全く違うお話に移行しまい、結構度肝を抜かれます。とにかく最初の10分観た段階ではラストシーンは誰も予想できないでしょう。

その話の意外性もあってラストはとても爽やかで「イイ映画観たなあ」と変な錯覚を起こしてしまいました。冷静に振り返るとそんなにイイ映画では無いと思うのですが(笑)。ま、とにかくパッケージの奇異さで判断しないで「おそらくつまらないに違いない」という意気込みで観ると吉と出る映画かもしれません。

0099 黒水仙

〜DVD(レンタル)>TV〜
一万円札に“見本”の文字が…→

昨日はデイジー、今日は黒水仙と韓国花映画シリーズが続きました。

案の定どんな内容かは知らず、タイトルに“黒”とあることから勝手に極道モノと判断していたのですが(笑)全然違う映画でしたね。韓国お得意の南北の問題をテーマとしたサスペンスでした。

主役はイ・ジョンジェ。先日公開されていた「タイフーン」でチャン・ドンゴンを追っかけていた人です。このイ・ジョンジェが刑事となり、連続殺人犯を追い、捜査を進めていくうちに50年前の北朝鮮捕虜の脱走事件が鍵となり悲劇が起こる…といった内容で現代と50年前の出来事を交互に描いて全容を明らかにするといった手法で映画が進んでいきます。

普通に観れる映画なのですが、なんか違和感がありました。現代のパートと50年前のパートがいい感じで融合してないというか・・・。ある証拠を追ってイ・ジョンジェ刑事が日本(宮崎県)にやってくるのですが、このシーンもあまり必要ないようなあまり丁寧に作られていないシーンで、ラストもそれまでの作りがチグハグなため、これと言って感動も出来ないといったよい点を探すのが困難な映画でした。

唯一イイ点は鍵を握る人物の一人、アン・ソンギの重厚な演技ですかね。オヤジ好きにはたまらないものがあるでしょう。20代の格好は若干無理目な感じでしたが。

0098 デイジー

〜MOVIX亀有にて〜
オランダ警察はダメ組織

今日は「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督が撮った韓国映画「デイジー」を観てまいりました。

この映画、ほとんど予備知識無く観たんですね。予告編で銃撃シーンがあったからという理由だけで(笑)。まあ簡単に説明すると殺し屋の男、刑事の男、絵描きの女の三角関係を3人それぞれの視点で描いていくラブストーリー(アクション・サスペンス味付けもアリ)。もっと簡単に説明すると男の散り際を邪魔する女のお話でした(笑)。

カメラワークや編集などとにかく映像に関してはとても素晴らしかったですね。すごく撮り方が上手いなあと唸ってしまいました。またイケメン殺し屋チョン・ウソンもカッコよかったです。ただあんなに女にオクテな殺し屋なんていないよね。ヒロインに必死になって自分アピールをしているシーンなんて笑っちゃったもの。その殺し屋の恋敵となるインターポールに出向中の刑事がイ・ソンジェ。「公共の敵」の猟奇殺人鬼の役だった人です。この映画ではその猟奇的な演技は見せず爽やかなちょっとズルイ刑事を演じておりました。ヒロインのチョン・ジヒョンはまあカワイイですが今のところあまり魅力を感じませんね、ところどころユンソナに見えたし。

ま、とにかく映像としてはホント違和感を感じさせない、それでいて迫力ある画でとっても満足だったんですが、肝心のお話・設定ががイマイチだったかなあ。やっぱり無理があるんですよねぇ。またオランダが舞台というのもあまり意味なかったんじゃないかな。

ヒロイン中心にストーリーが展開していくのですが、それにより二人の男の話がどうしても簡単なモノになってしまったのは残念でした。恋敵同士であるその二人の関係をもうちょっと掘り下げてもよかったような。